『入社1年』でトヨタの会社を辞めた5つの理由
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この記事は僕自身が1年4ヶ月働いた会社を『自己都合』で辞めた理由とその経緯について書いています。
僕は、両親や会社の先輩、同僚や学校の先生に『3年は続けなさい』といわれてきた内の1人です。
実際には、3年続ける事なく辞めましたが何1つ問題はありませんでした。
むしろ、自分のやりたい事が増えた分幸せにすら感じるようになりました。
もしかしたらそう言われている人もいるかもしれません。そんな人に向けて僕が入社を決めた理由から辞めることをきめた理由とその経緯のお話を聞いていただきたいと思います。
この記事で書いていることはコチラ
『こんな会社があるんだ』程度に気長に読んでいただけたらと思います。
内容としては10分程で読み終わる長めの内容になっています。
なぜトヨタに入社したのか?
最初に僕が務めていた会社は業界大手、世界でもトップを走る業界のグループ傘下にて働いていました。
そう誰もが知る『トヨタ』の人です。(後から知りましたが本家の資本は入っていませんでした。。
なので、潰れるという事はまずないと思ったのが新卒で入社したきっかけです。
当時、まだ学生だった僕が今の会社を選んでしまった理由の一つに県内企業では、トップクラスの業績を誇っていたのとネームバリューという安易なもの。
僕らの業界は全体を見渡しても、決して給与面がいいわけではなく労働条件に対して賃金が少ないと思う人がほとんどです。
そんな業界と知っていながら、それでも『好きな事を仕事にしたい』という思いが僕にはありました。
僕は営業でもない、事務でもない、技術職(サービスエンジニア)という形で入社することになりました。
トヨタではどんな仕事をしていたのか
例えるなら、職人の世界で仕事をする人ですね。
普通の人からしたら特殊な仕事で、経験を積まないと出来ない事が多いと思います。
昔から変わらない職人と呼ばれる人が多く居る世界。
頭が良くても仕事ができるわけじゃないし、ユーザーのニーズがあるわけでもないので正解のない仕事です。
かといってルーティンワークでもないので毎日やることは違いました。
つまり、サービス職として技術を武器(エンジニア)の仕事をしていました。
好きな仕事のためにしていたこと
看護師や弁護士ほど難しいものではないけど、国家資格を保持していないと仕事としてお金をもらうことができない職業です。
僕は幼い頃から将来この職業に携わる仕事をしたいと思っていたので、その為(国家資格を取る)に専門学校に2年間通っていました。
それだけ長い間目指してきたということなんだな
その後さらに詳しく視野を広げると同時に、高難度スキルを身に付けたいと思いもう1年進学という形で計3年間専門学校に通いました。
資格がないと働くことができない=資格を取るというロジックです。
上記の選択をすることが最短であると考え、その中でも何が一番自分に向いているのか?ということを常に考えていました。
レールの敷かれた就活を経験
3年間通った学校生活に終わりが見えてきた頃『就職する』という選択ができるようになります。
これは専門学校だからある強みだと思うのですが、ある分野に特化した人材を育成する学校なのでそれに見合う求人が学校側にはあると思います。
僕が通っていた学校の就活は少し特徴的ですが、紹介します。
最初の方にお伝えしました、業界大手企業の直営校に入学したため全国のあちこちから求人がありました。
例えるなら、『帝京大学病院で働く人』の求人は『帝京大学に集まりやすい』といった感じ
つまりその付属の学校に集まりやすいということです。
そのおかげか、就職率100%という数字を誇っていたのですが
今考えると当たり前?付属校だからね笑
就職までのレールが敷かれた学校だったと卒業してから感じました。
いい意味で守られた、悪い意味で縛られた学校生活を送ってしまったんですね笑
その為に就職の条件が厳しく面接は1社しか受けることができないシステム
もし2社目を受ける場合、1社目が不合格だった場合のみ可能というもの。
つまり、1社目で採用が決まった場合は2社目を受験することができないシステムになっているので、溢れることがないというものでした。
就職先を蹴ったりする事が一切できないってことか〜
学生からしたらプレッシャーでもあるんですよね。
保険をかけたりすることができないうえ1社目で決まってしまった場合、選び直すという選択ができないということですから。
過去記事でも紹介しています。
辞めた5つの大きな理由
前述した、辞める決断をした1つ目の理由に『マインドやスタンスが違うと感じた』といった事に加えほかに5つがあります。
- 完全年功序列だった。
- ライフスタイルが違った。
- 経営方針が合わなかった。
- 閉鎖的だった。
- 先輩の背中が見えてしまった。
大きくこの5つが僕が会社を辞める理由にあります。
ここまでお読みいただき、満足と感じられた方ありがとうござました。
この先は勤めていた会社の愚痴もあるので気分を害される場合もあり、気が向いた方や僕に興味持ってくれた方に読んでいただきたいと考えています。
それではいきます
完全年功序列
どこの企業にも共通する内容であると思いますが、中小企業ほど年功序列というものに重きを置いている気がします。
年功序列に対するのは『裁量労働制』である事を知っている人も多いでしょう、しかし実際に導入している企業はまだまだ少ないです。
しかし大企業ほど『裁量労働制』を導入する動きが増えてきているのは明白だと就活をしていて感じました。
勤めていた会社は完全年功序列であるがゆえ、インセンティブがない会社でもあったのです。
つまり『どれだけ利益を産もうと』『生産性を上げようと』一切給料に反映されることがありませんでした。
評価をされない=いくら利益だしても還元されない
そんな会社でこの先頑張っていこうといった気持ちになれなかったんですね。。。
おまけに、『入社3年目まで基本給は上げません』『ボーナス評価は一定です』なんて言われて頑張れますか?!
僕の考えでは入社してから『3年間の過ごし方でその後の生産性やノウハウといった事のインプットやアウトプットの質は変わってくる』 と考えています。
人間は感情の生き物なので評価される基準が明確であればあるほど頑張れますよね。
目指すものがなければ楽をしようとしませんか?
では評価されるものがなければ何で収入を増やせますか?
僕の会社では『残業代』だけでした、。もしかしたら働き方改革の影響もあるかもしれませんが、僕には向いていないと実感したんですね。
僕はこの画一的で年功序列な評価基準に納得がいかず辞めることにしました。
だから頑張る『場所』を変えようと思ったんです。
ライフスタイル
僕は入社3ヶ月目にして『こんな生活は送れないな』と思いました。
10年先輩で働いている人の給与と私生活を聞き『自分もこうなるの?』となったからですね。
そう考えた時に、それは嫌だと思ったんですよ。笑
すごいシンプルだけど大事なことだよね
自分は理想のライフスタイル>仕事だったからです。
つまりこの先残業をしなければ収入を増やすことができないというのであればそれは理想のライフスタイルを叶えることができないという事でもありました。
だって残業してたらやりたい事やる時間もなくなるからね
具体的な話をすると『32歳二児の子持ちのお父さんの手取りが20万に届かない』と聞いた時この生活はできないと思ったんですね。
僕が同じ情況になると限りませんが、もしこのまま会社に居続ければ上記の内容は確約されるとわかっていたからです。
それは『年功序列』という制度に加え、収入を上げるという手段が残業をするという事しかなかったからです。
僕は残業代で収入を増やすしかない会社で働きたくないと思っていました。
それはワークライフバランスの両立ができないからで、人生の醍醐味は仕事と私生活の両立こそが幸せになると思っているからです。
経営方針
僕が入社してから何人が辞めていったのだろう?ある時考えました。
会社全体で従業員250名ほど居ましたが、そのうちの15名ほどが僕が入社してから辞めていったのを覚えています。。。
理由は様々だと思いますが、全ての人が『自己都合』という理由で辞めたんです。
『いい会社』という定義は難しいが、『いい会社』であれば人は辞めない。
僕自身が出した結論です。
僕が辞める前に1つだけ5名いる取締役のうちの1人に『この会社で一番大切なものは何か?』と聞きました。
取締役は『お客様』と答えたんですがそこが僕も考えと大きく違ったんですよね。。
間違った事ではないと思いますが、それがこの会社から人がいなくなる『離職率の高さ』だということを同時に思いました。
従業員が会社に満足しなければ、お客様に満足してもらえる事はない。
1番に考えるべきである従業員の評価を後回し、エンドユーザーと利益の数字しか見ていない会社の経営のあり方にミスマッチがあったという事ですね。
それに入社して半年で気付く事ができました。
経営方針とは関係ないかもしれませんが『紙』『電話』『FAX』といった通信手段がいまだに現役で使われているのも嫌でしたね笑
ITリテラシーがないことに無駄が多すぎたんです。
それが生産性の低下になっているともわかっていないのも問題でした笑
非同期通信が当たり前になっているにも関わらず、
- 『何かあったらまず電話』
- 『FAX送ったら送りましたよ!電話』
- 『会議資料は全て紙』
こんな会社で仕事をしたくないと思いました。
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閉鎖的だった
僕が働いていた配属先がめちゃくちゃ閉鎖的だったんです。
理由はこの通りです。
- お客様が来ない
- 外部と関わる事がほぼない
- 関わる人は下請け会社の人
- 外出する仕事がない(営業ではない為)
- 周りは田んぼ(田舎)
この通り出勤してから退社するまで会社にこもりっぱなしということ。
コミュニケーションとか言葉が皆無でした笑
閉鎖的な環境で仕事をしていると『つまらない』ですよね?
好きな仕事なのに楽しいという気持ちをいつしか忘れてしまうんです。
不確実要素のことは起きないし、社員の愚痴話に耳を貸すのもうんざりしていました。
やはり職場環境って大事だとこの時も感じたんです。
もう1つこの環境では『自分の視野が狭くなる』というのがありました。
仕事をしていても、何かのチャンスやきっかけになる刺激が事が欲しかった。
そんな僕には向いていなかった環境だったのです。
閉鎖的な環境にいるというのは牢屋と同じ感覚であると僕は思っていて、外の世界と関わることがない人は『考えたり』『見えるも』も一方的になったりすると思いませんか?
そうなると、見えてくる世界が違う(変化)がないんじゃないかなと思うんです。
僕の勤めていた会社も閉鎖的な環境だったのが嫌になった原因ですね。
僕自身が『もっと自分の視野を広げる』ことによって、まだ『知らない世界を見たかった』からという想いがあります。
僕は新しく色んな物に挑戦したり、試したりする好奇心があるので、それがない1年間というのは本当に無駄に感じてしまった事です。
先輩の背中が見えてしまった
それは入社してすぐに気が付いた事です。※インターンでは気付くことが出来ませんでした。
それは『先輩や上司の仕事に対するスタンスが僕の求めていた姿ではなかった 』ということです。
仕事が楽しいとかつまらないとか『先輩や上司で決まる』という話の実態は入社してから体感しました。
気がつけば、僕が1番初めに『この会社には長くは居ないんだろうな』と思った瞬間になっていました。
僕が求めていた環境は尊敬できる先輩や上司に刺激される環境で働きたかった、ということです。
スキルを身につけ自分の成長がしたかったというものがありました。
それは仕事に対するスタンスも同じでもっと『自分の限界を引き出してくれる』『こんな人になりたいと思える人』『尊敬できる人』の元で働きたかったということです。
『この人みたいになりたい』そんな感情が僕自身の成長材料に必要なモノであると思っていました。
それから、数ヶ月経ってもこの職場で続けていくには将来の不安ばかりが募っていきました。
そしてこの先輩とは同じ生活を送りたくないと思い辞めることを決断を決めたわけです。
環境の変化
僕が辞めるのを決心したのは、入社した年の12月くらいだったと思います。
つまり入社9ヶ月目には辞めるという決断をしていました。
辞めるのは早い方がいいと思っていたからです。
それから一気に仕事に対するスタンスが自分の中で変わったのを覚えています。
職場の人達とはセミドライな関係になり、職場以外での付き合いはなくなりました。
もともと好む人が少なかったんですけど笑
周りの環境というのは重力と同じで悪いことで『人は下へ下へマイナスの方向』に引っ張られていきます。
逆を考えると良い環境にいれば『プラスに働き上に上に成長』できるということなんです。
つまりその場の環境が悪ければ悪い方に、回りの環境が良ければ良い方向へ物事が進んでいったり、自分自身の成長が大きく関わってきます。
できる人に周りにはできる人が集まり、できない人の周りにはできない人が集まるといった環境をイメージしてください。
学生の頃に不良の少年と連んでいた仲のいい僕の友人が知らぬ間にタバコを吸いはじめ、学校にも来なくなったという過去があります。
人は周りの環境に影響されやすく簡単に流されてしまうんです。
僕があの環境(職場)に居ることは、僕にとってプラスにならない。
僕が目指す姿(理想)は、あの環境では叶えることができないと判断する事ができました。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
『多くの人にもったいない』と言われてきましたが、辞めたことに後悔はしてません。
自分の人生、自分が 主役
嫌なこと(つまらない事)をやっている時間はもったいないです。
人生の時間は思っているより短いと思いますよ。
だから、僕は迷ったら行動するようにしています。
とりあえずやってみる。これは僕の軸になっています。
レールのない人生に花を咲かすのはあなた自身だから!
もし辞めるのを躊躇っているのであれば勇気をだして一歩前に踏み出してください。
『会社を辞める』ということに関して僕の両親は全く反対しませんでした。
何人かの人は『三年続けなさい』とか言われるかもしれません。
僕は3年続けるのは時間の無駄遣いだと思っていたので、1年4カ月で退職するという決断をしました。
3年続けた先に何があるのか?を想像した時に、求めている(理想)ではなかったからです。
何をするにも決断は早い方がいいです。20代ならまだできる、そう思いませんか?
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