『メモの魔力』メモから情報を吸収し、隠された価値の可視化をする
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SHOWROOM社長の前田祐二さんがタイトルに響く、熱狂する本を出してくれました。
『人生の勝算』に続いて二冊目である『メモの魔力』という本で、誰もが知っている『メモ』について前田流で熱く語っている本になります。
この記事でお話していること
メモはなぜするのか?
自分のコンパスの創りかた
習慣化にする努力
全く本を読まなかった僕が、22歳社会人になってから出会った本の中で群を抜くノウハウ本であり、実効性が高いモノだと強く感じました。
結論をお話すると、やるかやらないかであり、メモを取るか取らないか、習慣に落とし込めるのか諦めるのかということです。
これを読めば必ずメモの取り方は刷り込まれます。あとは行動するだけ(メモを取る)、そこでこの本に書いてある本質に迫って記事を書いています。
メモとは
いきなり質問ですが、『メモとは?』これまで僕が思っていたメモと前田流メモは大きく違いました。
噛み砕くと、メモとは目に見えない何かを見つけ出すコンパスになるということ。
コンパスとは道しるべ、つまり方向性がわかるということでもあり、自分の軸を持つことができるのです。
例えば普段行なっている”メモ”とは、何かを忘れないようにするため、記憶しておくためであることの場合がほとんどです。
しかし、本書では書き出したメモから新しい気付き生むためのメモの取り方、つまり(アイディア)を見つけ出すためのメモについて『転用』『具体的』『抽象化』の3つのポイントに的を絞り説明されています。
メモから読み取られるものには実はたくさんの気付きがあり、それらが仕事に活かされたり新しいビジネスを始めるための材料になると具体的事例で語られているのです。
メモの魔力の1つに自分を知ることができることも含まれます。つまりは自己解析ができるメモという意味です。
メモに書くことはこれまで見えなかったものが可視化できるようになり、それらから新しい気付きが生まれ、これまで曖昧だったコンパス(軸)を見つけることができるという魔力があります。
本書の最後では就活前に行なった自己解析で、前田さんが実際に使った1000個の質問が用意されています。
SHOWROOMという組織が生まれたのもこのメモによって生み出されたものが多くあり、メモからビジネス材料を生み出すことができるというものです。
メモから転用できるものを思考する
今まで通り書き出したメモからコンパスを創るには、最も抽象化が必要だとされています。
具体的な事実を書き出し、情報を正確に書くという作業です。
抽象化とは、『他の分野に応用可能な気づきを得よう』と本書では書かれています。
具体化した事実から、抽象化したものをさらに何か別のビジネスなどに転用できないのか思考することまで、この本で書かれているメモの本質(魔力)です。
つまり、メモした(具体的)内容から『抽象化という作業を行いそこから転用まで』をするということで新しい気づきを与えてくれます。
抽象化には3種類の方法が書かれています。
- what :A→B
- how :気付きから深掘り
- why :別分野に転用(流行りから抽出)
しかし、ビジネスに転用する場合には、howとwhyの抽象化が大切とされており、その方が具体的なインパクトが大きくなるとされてます。
抽象化する時は汎用性の高さが重要になってきます。(つまり様々なものに当てはめることができるということ)
本書では、大阪の人は『アメちゃんをあげると喜ぶ』という事実があり、チラシのみを配った場合は誰も受け取らないという…
のようにリアルな話に落とし込まれており、誰でもわかりやすく抽象化→転用までのロジックが書かれているので理解しやすいです。
ここで大切なのは『転用は不確実なもので良い』ということです。
- 世の中でヒットしているもの
- 自分の琴線に触れるもの
- 顧客からの要望
- 社内で起きている問題や課題
これらに関与したものであれば、多少不確実でも何もないよりはデータ的に信憑性があるということです。
転用とは、あるAという事実をBという事情に当てはめることができているのかという汎用性のものです。
つまり、あるビジネスで起きた事実を転用してBのビジネスに当てはめた時に再現性があるのかということになります。
そこまで一連の流れが、事実(具体的)→抽象化→転用というメモを書き出してからの流れが詳しく説明されており、本質に迫ることができます。
メモの習慣化
そもそもメモの書き方のノウハウをいくら教えてもらったところで、メモを書く習慣がない人が多いのではないでしょうか?!
そこでメモの習慣化をするためには何をするべきなのかマインド的なことに落とし込んで書いてあります。
メモは『想像の機会損失を減らすツール』とされていますが、要はこのようなことです。
日常のありとあらゆるところに転がっている情報を吸収する姿勢を持つことは、全てに価値があり、その中にたくさんの気付きがあるということです。
だから気になったことは『メモを取る』そうでなければ『気付き』を逃してしまうことにもなります。
例えば、先月見た〇〇の看板には〇〇が良かった。という事実をメモしておき、抽象化し、あのビジネスの〇〇に当てはめれば面白そう。
というように自然と目に入るものから気付きを得てビジネスに活かせることができるというものです。
しかしいきなり習慣にすることは厳しいので、習慣にすることを努力をすることから始め、習慣に落とし込みましょう。ということです。
例えば歯磨きする時を思い出してください。どうでしょうか?スッキリしたなと思うタイミングがどこか記憶にありませんか?!
毎朝起きて歯を磨いているあの感覚をメモに応用するんです。
その時のモチベーションが重要になり、習慣化するには自分が快感を得られるポイントを客観視しましょう。
つまり、小さな成功体験の積み重ねが習慣化へとなると記されています。
小さな成功体験とは、自分が快感を得られるポイントを見つけることにあり、人ぞれぞれ違いますのでまずはそれを見つけことが習慣化する近道です。
まとめ
最後にこの本に書いてあった言葉で最も刺激的だった表現があります。
『ビジネスに勝つと自分は幸せになれる』ということがわかっていない状態で闇雲に自分の人生の時間をビジネスに全賭けしていては危険
これにはビビットきました。つまるところの本質を忘れてはならないということです。
人生とはなんなのか?自分の幸せとはなにか?そこで自己解析の重要性に気付き、何から始めれば良いか見えてくるでしょう。
自分の軸となるものがしっかり見えているのであれば、この本を読む必要はありません。
しかし『やりたいことが見つからない』『幸せとは何かわからない』と今でも感じている場合、自己解析から始めることでコンパス(軸)を見つけだし、そこに向かって行動することができるようになります。
人生のコンパス(軸)は常に重く錨で吊るされたものが良いでしょう。簡単にはブレないという意味です。
そうすることが、コンパスのあるべき姿、人が人として欲望のまま生きる意味だと思います。
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