DIY【A4 アバント】フロントブレーキローター交換作業とブレーキパッド研磨
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中古車で購入した初期型8KCDHのA4アバントですが、購入当初から、フロントブレーキに違和感がありました。
ブレーキング時に、ブレーキペダルから細かな振動(ダッダッダッ)っと伝わってくるのです。※ブレーキはしっかり効いておりました。
この症状での原因は以下の2つと仮定しました。
- ブレーキローターの歪み
- ブレーキパットの偏摩耗
上記を想定し、今回はフロントブレーキロータの交換を行い、ブレーキパットの当たり面を慣らす作業を行いました。
8KCDHのフロントブレーキロータ交換に必要な工具
まずは、必要な工具を用意しましょう。
- 21ミリソケット
- スピンナハンドル
- ヘキサゴンソケット
- クリップリムーバー
- ハンマー
- トルクスレンチ
上記に加え、キャリパーを吊すためのS字フックと怪我防止の作業手袋があると安心ですね。
なお、ラチェットハンドルを使用する際には、首振りタイプのラチェットハンドルがお勧め!
タイヤハウス内は狭く、自在に動くラチェットハンドルが有効です。
フロントブレーキローター交換作業手順
車体をジャッキアップし、車体を馬をかけましょう。それからホイールを外します。
上記が完了、安全確保ができたらキャリパーの分解に入ります。
まずは、ブレーキローターを外す為に、キャリパーおよびキャリパーマウント(ブラケット)を取りはずします。
はじめに、キャリパーをブラケットに押さえつけているピンを外します。(クリップリムーバで外せます)
ピンを外した後は、キャリパーを外します。
キャリパーを外すために、ピン裏側に2本あるボルト(スライドピン)を外します。
スライドピンはキャリパー上下にありヘキサゴンボルトとなっています。
また通常では黒いカバーで隠れているため、目視で確認できないのでカバー(キャップ)を外します。
ヘキサゴンソケットを着用し、上下2本のボルトを緩めます。
ボルトを外し、手でキャリパーをコジコジ動かすと、キャリパーが外れます。
残るのはブレーキパットおよび、ブラケット。ここまできてブラケットを外します。
ブラケットを固定しているボルトは21mmであり、相当なトルクで固定されています。
長いスピンナハンドルを使用することをおすすめします。
これも上下2本のボルトで固定されているため、気合で外します。
コチラのボルトを外すことができれば、残るはブレーキロータのみとなります。
ブレーキローターは錆で固着しているため、ハンマーで叩き金属に衝撃を与えます。
なお、ブレーキローターはM6サイズのボルト1本でハブベアリング側へ固定されています。
このボルトを外さなければ、ブレーキローターは外すことができませんので、必ず外してください。
写真上部はハブベアリング側、写真下はブレーキローターを取り付けた際の状態となります。
つまり、穴合わせでブレーキローターを固定しているのです。
その為、取り付ける際もこのボルトを止め固定してください。
ブレーキロータを外すと錆がひどい状態になっているため、ワイヤーブラシなどを使用し、綺麗に清掃してください。
組み付け前の下処理として、ワコーズから販売されている錆防止剤を塗布し、組み付けることがお勧めです。※足回りでの組み付けのため、使用には十分注意してください。
ここまで、分解は終了となります。逆手順での組み付けを行ってください。
フロントブレーキローター取り外し部品の確認、補修
まずは、ブレーキローターを比較します。
今回の交換部品として使用したのは、ブレンボのブレーキローターです。
今回は、ブレーキング時の異常振動を解決するための作業ということもあり、交換を選択しました。
外国車は国産車と違い、ブレーキパッド、ブレーキローターの消耗が激しいこともあり、通常はブレーキディスクおよびブレーキパッド同時の交換が推進されていますので、念頭に置いておきましょう。
次は、取り外したブレーキパッドの確認です。
計4枚あるうちのほぼ全てのブレーキパッドで偏摩耗が行っていました。※画像はわかりやすいように黄色線を入れています。
最も差の激しい箇所で約1.5mm程度の偏摩耗を確認しました。
今回の異常振動の原因はブレーキパットの偏摩耗ではないか?との確信をつけ、ブレーキパッドを再利用するため、研磨を行います。
平らな面となるものにヤスリをつけ、ブレーキパッドを研磨すると、あたり面に大きな差が出ているのがわかります。※今回はパテブロックの面でパッドの研磨を行いました。
また、このあたり面の摩耗の差が、ブレーキング時の異常振動になっているのです。
その為、低いところ(最も摩耗しているとこ)に合わせ、高いところ(最も残っているとこ)を削っていく必要があります。
この作業を4枚のブレーキパッドの面が平らになるまで削り、グリースを塗布し、組み付けを行います。
ブレーキパッドを新品へ交換する際には、キャリパー側のピストンを押し戻す作業が別途発生します。
今回はブレーキディスクおよび、ブレーキパッドの研磨で、異常振動を解決することができました。
清掃及び、グリースアップを行い、最後にキャリパーピンを固定し忘れることがないように注意し作業完了です。
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