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『整備士』離職前に知りたかった、給与が上がらない本質的な原因

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整備士の給与は安い。きっとこれを読んでいるあなたは整備士なんだと思う。

 

もしかしたら、整備士になる前に給与について気になっていた学生なのかもしれないね。

 

僕はトヨタのディーラーで整備士を辞めてから、なぜ”給与が低いまま”なのか?給与が上がらない本質を辞めてから理解することができたので、この記事でお話していきます。

 

給与が低いということは相対的に他の職業と比べてしまっていることでもあるんだよね。

 

でも、ここでは他の職業と比べるのではなく、整備士という職業の給与相場は既に決まってしまっていることをあなたにもお伝えしたい。

 

残酷かもしれませんが、この問題はこの先も変わらないと僕は考えてます。

 

いや、変えるべき課題なんだけどね、この大きな問題は十数年と産業が変化していないことを意味するわけだ。

 

それでも、車業界の整備士として働いていくには知っておくべき問題でもあるので、この事実に少しだけ耳を貸してください。

 

この記事ではお話していることはコチラ

 

労働に対する対価は給与ではない

 

まず初めに、整備士とは、国家資格を取得しなければ仕事として、給与をもらって働けないことは言わずもがな。

 

僕も、専門学校に通い国家2級整備士を取得しました。

 

なので、気持ち的には”国家資格もっているんだぞ!”となり、自分を価値がある人だと思い込んでしまっている人もいるんじゃないでしょうか?

 

ところがどっこい、そんな思い込みは単なる妄想で、現実社会では国家資格を持っていても、ほとんど価値はありません。

 

言ってしまえば、1級整備士と2級整備士のできる仕事が変わらないのと同じですね。

 

給与が雀の涙ほど変わるだけで、業務内容や会社の優遇などは同じことがほとんどです。

 

いきなり洗礼を浴びせてしまいました、ごめんなさい!!

 

じゃあ、何を起点に価値がない人と言っているのかというと、労働市場から俯瞰した場合の整備士は価値がないということです。

 

つまり他の仕事に転用できる職種ではないから価値がありません。

 

イメージしやすいのは営業職で、他分野で応用できるコミュニケーションスキルや提案力、折衝力が身についていれば、どの業界でも活躍できる幅が広がるので、実力次第ですが、労働市場からの需要も価値も高くなります。

 

しかし整備士として働いている僕らは、”お客様の大切な車を整備している”という気持ちや”命を預かっている”という想いで作業をしているんですが、残念ながらそれらは一切評価対象にはならず、命を預かっているというのはあくまで主観になっています。

 

お客様は『”壊れないように””安全に走れるように”』お金を払って整備(点検)に出しているわけで、僕らはいただく工賃に対する対価を安全という見えない価値で提供しています。

 

つまり、お金を払っている立場(お客様)であれば安全は当たり前だと思っており、特別なこと(命を守る)ではないんですね。

 

働く僕らは、まずここをきっちり理解しなければなりません。

 

『これだけ頑張って給与はこれだけ』と勤め先の先輩は良く口にしていました。

 

つまり、仕事量=給与と考えてしまっていたわけです。

 

この式が成り立つのであれば、土木作業員さんや解体業者さんたちは毎日たくさんの汗をかきながら働いているし、真夏でも真冬でも外で作業しているから大変、たくさんの給与をもらっていることになります。

 

でも、実際は違うよね?お医者さんや営業マンの方が高給取りなんだ。

 

つまり、この時点で仕事量=給与ではないことはわかってもらえるかな?!

 

もしこの考え方で働いてしまっているのであれば、この先をさらに読んで、しっかり納得してもらいたい。

 

給与が高い業界、職種に共通しているポイント

 

整備士の給与を安いと感じてしまう原因は、他の職業、職種と比べてしまっているからなんだよね。

 

人は何かと何かを比べてしまった時に、自分が劣っていると感じてしまったり、評価してしまう生き物だから、給与も金額だけを見てしまい判断してしまうんだ。

 

でも、多くの人は”なぜ”なのか本質を知ろうとしないので、ずっと同じ悩みを抱えたまま働いているね。

 

僕も整備士をやっている時は、この本質に全く気付くことができなかった。それどころではなかったんだよね。

 

なぜ給与が上がらないのか?どうして他の人と比べた時に給与が低いと思うのか?

 

それは、給与が水準が高い業界で働いている人と、自分が仕事としていることを比べた時に気付くことができたので、お話していきます。

 

結論を言ってしまえば、他者に提供している価値の大きさによって給与(収入)は決まってくるわけだ。

 

もっとわかりやすくいうと、富士山で頂上で販売されている日清のカップヌードルは600円もするぼったくりヌードルだけど、めちゃくちゃ人気がある。

 

コンビニでは200円もしないカップヌードルが、富士山の頂上では3倍くらい高価で販売されいるのはなぜ?と聞くと、多くの人は頂上まで運ぶのに馬の餌代や人件費がかかるからって回答が多いから質問を変えるね。

 

じゃあ、人件費や馬の餌代がかからない、ドローンを使いカップヌードルを頂上まで届けることができたら安く販売されるのかな?!

 

答えは、変わらないよね。

 

つまり、カップヌードルは頂上で販売されていることに価値が生まれるので、馬で運ぼうが、人が運ぼうが、ドローンで届けようが値段は高いまま。

 

労働に対する対価=お金(給与)であれば、ドローンで運ばれたカップラーメンは安価で販売されるけど、提供される価値=お金(給与)だから安くならない。

 

つまり、他者に高い価値を提供している職種、業種は給与が高く、労働量が増えても提供している価値が低ければ給与は低いままなんだ。

 

整備士のビジネスモデルを理解

 

今、働いている給与相場は、どのように決定されているのかご存知ですか?

 

整備士の生涯年収は2億円ほどといわれているのも、この相場によって既に決まっているので、最後に少しだけ触れておきますね。

 

給与が安いと思うのは、何らかの相場感から生まれている感情であり根本的解決には、どうすれば給与が上がるのか?考えるべきで、そこを理解できた僕の周りの人はみな整備士を辞めていきました。笑

 

ではどうすれば給与は上がるのか?

 

つまり、給与テーブルの決定は業界×職種=収入で決まっているんです。

 

業界とは、 IT業界だったり、アパレル業界、金融業界の事で、職種とはサービス職や営業職、コンサルティング職などがあります。

 

金融業界×営業職なのか?アパレル業界×デザイナー職なのか?これらによっておおよその給与テーブルが決定しており、整備士が分類分けされる小売業界×サービス職の給与テーブルもそれらによって決定されています。

 

なので残酷ですが、手っ取り早く給与を上げたければ、整備士を辞めるという決断をしなければなりません。

 

また、もう1つ大きな指標がビジネスモデルにあると僕は考えます。

 

優秀なビジネスモデルであれば、人件費をかけなくても(人を雇わなくても)キャッシュフロー(ここでは利益)が生まれるので、結果的に収入に反映されたり、少数でも大きな経営利益を叩き出す事が可能になります。

 

しかし、整備士のビジネスモデルを紐解いてみると、非常に効率が悪いことがわかります。

 

なぜなら、人件費は膨大にかかるが故、売り上げが少ないからなんですね。

 

シンプルに計算して1hあたり9000円換算で整備したとします、つまり1日最大でも72000円の売り上げしか見込む事ができないわけです。

 

この金額から利益を生み出す仕組み(ビジネスモデル)として他業界と比べた時、整備士のビジネスモデルの仕組みとして効率が悪く、比例して給与も低いということになっています。

 

例えば、営業で働いく同期が車を1台の車を販売した時、会社に生まれる売り上げは(売り上げ)ー(仕入れ値)なので、車種にもよりますが乗用車であれば1台あたり平均100万円ほどの利益が発生する計算になります。

 

もうわかりますね?会社に大きな価値を提供しているのは、車を売っている営業マンか、車を整備している整備士か、どちらでしょうか?

 

整備士の立場を、労働市場から俯瞰してみた時に初めて、給与が低くなっている本質を知ることができるようになります。

 

まとめ

 

ここまで話てきたことは、多くの整備士が理解できていないまま働いている。

 

だからこれを読んでくれたあなたには、自らが置かれている環境をしっかり把握してもらいたい。

 

整備士を辞めろ!と言っているわけではないので、傷つけちゃったらごめんなさい。

 

でも、好きな仕事だから辞められない気持ちもあることも知っているし、できれば続けたいと考えている人もたくさんいると思う。

 

しかし、現実を知れば知るほど高い壁があったり、思い通りにならないことばっか。

 

だからこそ、自分はどうなりたいのか?考えてみてください。

 

今想った気持ちが答えです。

 

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